1994 玉川学園「玉手箱」

■所在地/神奈川県

■家族構成/夫婦+子供一人

■構造/鉄骨造+木造

■敷地面積/162.00M2(49.00坪) ■建築面積/ 39.90M2(12.06坪)

■ 延床面積/99.73M2(30.16坪)

斜面地に建つこの住宅は、必要最小限の諸室しかないですが、透過する壁や開放性の高い引き 扉で必要に応じて即座に外部空間を取込んだ生活を可能にします。パーティ好きな夫婦は 外部に大きく開かれた居室に、時には30人以上の招待客を招いて、心地の良い開放感を楽しみます。

 
南急斜面下から望む。

この住宅は道路から約30°の南斜面地に建っています。斜面地に建築するという悪条件で コストを抑えることが実現の大きな鍵でした。この計画は基礎形状を極力小さく、斜面地の 中間に台状の地下をつくりその上に木造の箱を載せた混構造としました。 この斜面地は町田の町並みが一望でき、若い夫婦はそれを最大限に独 占することと自然に対して開放的に振る舞いたいことを望みました。 木造の箱はポリカーボネートを張り、梱包用の発泡スチロールを充填 するという構造としました。2間の扉を開け放すと建物の形状自体 が不明になるような展望スペースと宙に浮いた舞台となります。

 

 
南面のボールト屋根が二つの世帯を連続させている
下に下る階段はリビングとキッチンを分割。
 
リビングキッチン
 
 
階段室
 
 
浴室・洗面
開放性の高い浴室には檜の浴槽が設置され露天のような感覚の浴室。
 
浴室・洗面
 
 
模型