2001 佐倉市/M邸 ■所在地/千葉県 ■家族構成/夫婦 ■構造/木造 ■敷地面積/265.04M2(80.17坪) ■建築面積/ 133.53M2(40.39坪) ■ 延床面積/153.40M2(46.40坪) |
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玄関ホールからリビングと和室を望む
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この住宅は定年を迎えたご夫婦の終の住処として計画されました。 お子さん達は各々独立され、これからの自立した老後の生活を過ごされる家でもあります。諸条件として、比較的交通量の多い道 路に面していることへの対応、日常の生活が一階部分で完結できること、書斎やちょっとした畑ができるスペースなど生活にメリハリ をつける工夫、暖かい家であることが設計に必要な条件でした。 その条件すべてが特別なものではなく、ご希望をかたちすることが 街並に対してもやさしさを表明できるデザインとなりました。 中庭と畑という二つの外部空間を設けること、独立した書斎を離れとして配置すること、平家に近い生活動線、断熱性能に優れた外断熱工法に適したサイディングの採用など、すべてが上手く条件に合 致しました。高さを抑えた威圧感のない切り妻屋根の明快さとあいまって街並への表情ができたと考えて います。 | |
玄関の靴脱ぎベンチ
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表通りは交通量も多く視線も気になります。トップサイドライトやサイドライトで明るくしました。 | |
和室
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書斎は日常のスペースと距離を置きたいというご主人のご希望は当初2階に配置する予定でしたが渡り廊下で書斎を設け、中庭を囲んだ計画で提案しました。 | |
中庭
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車の運転はしないご夫婦ですが、カースペースもゆったりとゆとりのある家です。 設計を仕事にしていると「終の住処」ということが最終の目標のように考えてしまうことがあります。この住宅はご夫婦の住処としてはかなり大きいような気もしますが終の住処が楽園であるためには広さで表現する必要もあるかもしれません。次ぎは是非、最小限の終の住処を設計したいと思っています。自邸であればなおさらかも知れません。 |
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玄関
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鋪道から見る
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前面道路より見る
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