2005 竜ヶ崎/S邸

■所在地/茨城県

■家族構成/夫婦+母

■構造/木造

■敷地面積/289.18M2(87.47坪)

■建築面積/ 96.97M2(29.33坪)

■延床面積/178.86M2(54.10坪)

 
西側隣地より庭を見る
竜ヶ崎市の新しい住宅地に若いご夫婦と母の二世帯住宅として計画しました。近頃では親子の関係は友だち感覚に近いようで、 親の年代であっても好みは若い人と差はなく、趣味嗜好も年代とは関係なく多様化が進 んでいるようで、共同生活の感覚に近い 生活スタイルのように感じました。この住宅はそんな家族が生活する家。まったく別々 の生活ではなく趣味嗜好は違えど繋がっている住宅である。お母さん はバリ島に魅せられインターネットでグッズを販売し息子さんはオートバイをこよなく愛す。この条件では設計上、何の関係性もなかったが、「バリの生活&バイクガレージ・・・土間」という提案で一気に 繋がってきた。L形で囲んだ庭は土間と繋がる共有の場である。 水廻り、玄関、諸室、すべて別々に用意され、庭でさえベンチで真っ二つに分割しているが、別々な生活像は想定していない。お互いの領域は自立しているが、一体化している住宅である。
 
道路よりスロープにてバイクガレージに導入する
階段室とガレージ(右)を一体化して2階のエリアと繋げました。
 
子世帯の玄関ホールと螺旋階段

床フローリングは杉の無垢で節いっぱいタイプ。コスト管理上やむおえないことでしたが、若いご夫婦の感性で真っ黒のオイル塗りとしました。節が目立たずバッチリですが、汚れが目立つのはいたしかたない。

杉のフローリングはなぜか暖かい。素足で歩いた感じがとても良い感じです。軟らかいので傷がつきやすいのが難点ですが。

 
階段よりバイクガレージを見る

壁紙は当事務所定番となってきた土佐和紙を貼りました。若いご夫婦は真っ白が良いとのことで真っ白な和紙を貼りましたが、少し下地の色を拾ってしまいました。少し柄が入ったものがやはりベストでしょうか。

土佐和紙メーカーでは重ね貼りを推奨していますが、突き合わせで様子を見ています。やはり綺麗に仕上がるので。

和紙について

和紙というと越前和紙とか阿波和紙など有名ですが、普通に住宅の壁や天井に貼るのであれば土佐和紙がお薦めです。なんといっても安い。ビニールクロスの2割増しと考えれば大丈夫。防火認定品までそろっています。

ご興味あれば覗いてみてください。(有)ハウスシステム

 
2階子世帯リビング
 
 
1階土間より続くテラス